ArtNote/作家/黒猫会
ARTIST

黒猫会

日本 出身日本

黒猫会は、1910年12月に京都で結成された短命の美術集団で、美術史家・批評家の田中喜作(1885–1945)を中心とした。名はパリ・モンマルトルのキャバレー兼文芸・美術運動『ル・シャ・ノワール(黒猫)』にちなみ、カフェを拠点とする分野横断的な芸術交流の姿を日本に取り入れようとする関心を示した。特定の一分野を中心とするのではなく、日本画・洋画・彫刻・工芸の作り手や批評家を集め、初期の会合は、東京会(栲下会)や光燥協会など京都近辺の他の団体の展覧会をめぐる批評的な議論に充てられた。1911年5月、京都で最初にして唯一の展覧会を開き、日本画・洋画・陶芸を一堂に並べて、当時の京都画壇の慣習的な区分を越えようとする志を示した。しかしこの旗揚げの直後、方向性をめぐる会員間の対立から1911年のうちに解散した。一部の参加者はその後も非公式に集まり続け、この残った集まりが後継の仮面会へと発展したとされる。一年に満たず一回の展覧会の記録しか残らないため、田中喜作以外の会員の全容や団体としての代表作は確認できない。世紀末パリのボヘミアン文化を新たな越境的な芸術結社の手本とした、大正初期の京都画壇の実験的な一挿話とされる。

関連の深い作家

黒猫会の作品と出会ったら、ArtNoteで記録しよう作品を撮るだけ。タイトルも作家も、AIが整理します。
アプリを入手
この解説はAIが生成し、ArtNote編集部が確認しています。 誤りを報告する