ArtNote/作家/夜の会
ARTIST

夜の会

日本 出身日本

夜の会は個人ではなく、戦後まもない1948年6月に結成された、美術と文学にまたがる短命の議論の集まりである。マルクス主義に影響された文芸評論家・花田清輝と、シュルレアリスムやバタイユ流の民族学に親しんだ前衛の画家・岡本太郎が興した。会の名は、東京・上野毛の岡本のアトリエに掛かっていた1947年の岡本の絵「夜」に由来し、初期の集まりはそこで開かれた。「リアリズム概論」「対立物の弁証法」「反時代精神」といった主題をめぐる定例の会と公開の研究発表は、東京・東中野の「モナミ」という店で行われた。中心の参加者や関係者は主に文学の側から集まり、小説家の野間宏・椎名麟三・梅崎春生・安部公房、批評家の佐々木基一、詩人の関根弘らを含む、ジャンルを超える志を掲げた顔ぶれだった。会の宣言は既成の美術の徹底した拒否と全く新しい芸術を求め、「すべてを破壊し、すべてを創造する」必要を唱えた。短い期間の活動ながら影響は大きく、作家集団・世紀の会と協働し、のちにアヴァンギャルド芸術研究会に改組されて、多くの戦後前衛・ジャンル横断の運動を生む土壌となった。団体であるため個人の生没年や国籍はあてはまらず、会員の名簿や正確な解散の時期は資料により一定しない。

美術運動

戦後前衛
戦後

美術と文学が交差した戦後日本の前衛の潮流

関連の深い作家

花田清輝
1909–1974
会を興した文芸評論家
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