ArtNote/作家/米谷紅浪
ARTIST

米谷紅浪

Yonetani Kōrō
日本 出身日本

米谷紅浪は二十世紀初めに大阪で活動したアマチュアの芸術写真家。1904年に大阪で興り、日本最古のアマチュア写真の団体とされる浪華写真倶楽部に連なる資料は、福森白洋・梅阪鶯里らとともに、同倶楽部を関西の芸術写真(芸術写真)運動の中心の力へと築いた初期の会員の一人に米谷を挙げる。参照資料は生没年をおよそ1889〜1947年とするが、この正確な年をこの調査で一次資料により独立に確認することはできず、おおよそのものとして扱うべきである。米谷は、浪華倶楽部の会員に広く行われた絵画主義の語法で制作し、写真を美術の地位へ高めるという会の目的に沿って、柔らかな焦点の効果や、ゴム印画など顔料の印画の技を用いて、アカデミックな絵画の調子・構成に近づけた。写真家であるとともに当時の写真界の批評の声でもあり、「日本写真年鑑」第二版(1912年)の「一年の回顧」の欄の寄稿者として記録され、写真雑誌の公募の審査・講評にあたり、若い絵画主義の写真家・塩谷定好の作を好意的に評したとも伝わる。米谷の写真「梅阪」が公立の美術館の収蔵(横浜美術館の電子収蔵目録)にあり、その作への機関の評価を示す。浪華写真倶楽部への所属とこれら散在する記録を超える、生地・正規の修学・画歴の全容などの詳しい伝記は、いま入手できる資料では乏しい。

美術運動

芸術写真
明治・大正

絵画的な表現を志向したピクトリアリスムの写真

作品例

梅阪
写真
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