ARTIST
松原与七
1937 – 2022日本 出身日本
1850189419381982現在
■ 松原与七の生涯 1937–2022
松原与七(「よいち」とも、1937–2022)は、天然藍を用いる伝統的な長板中形(ながいたちゅうがた)——長い板の上で型紙による防染を施す型染め——を専門とする、主に浴衣・着物地の染めの作家。1955年に長板中形で重要無形文化財の保持者(人間国宝)に認定された松原定吉(1893–1955)の下の息子の一人と伝わる。父の没後、その技と家の工房は「松原四兄弟」——福与・利男・八光・与七——が共同で継ぎ、それぞれ独立した染めの営みを興しながら、長い板に張った布に型紙で糊の防染を施し、天然発酵の藍甕に幾度もひたす、受け継いだ方法を守った。松原与七は日本工芸会の正会員となり、日本伝統工芸展や東日本伝統工芸展など地方の工芸会の展にくり返し出品した。父から継いだ技に根ざしつつ、複数の型を用いて幾十度も染め重ね、藍の色調のなかに段階的な色の文様を築く独自の生涯の技「暈彩色藍型染」を編み出したことで知られ、単色になりがちな長板中形の表現の幅を広げた。晩年には八十代の「藍に生きる」制作を主題とする記念の展覧会が開かれた。技は次代へ受け継がれ、とりわけ甥の松原伸生は2023年に長板中形で人間国宝に認定された。松原与七の正確な生地・家の工房を超える正式な修学・具体的な受賞は、工芸会の会員・出品の記録を超えては独立に確認できなかった。
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松
松原定吉
1893–1955
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