ARTIST
日本南画協会
日本 出身日本
日本南画協会は個人ではなく、明治中期(資料は1896年または1897年とする)に京都で、老練の文人画家・田能村直入(1814–1907)が、富岡鉄斎(1837–1924)・谷口靄山(1816–1899)とともに興した画家の団体である。種データの「生年1897」は実は人の生年ではなく協会の創立年を映すとみられ、本項は個人ではなくこの団体を記すものと解すべきである。協会は、中国の文人画の伝統に根ざす墨の絵画の一分野・南画(文人画)の衰えに応えて結成された。南画は幕末から明治初期にかけて日本で栄えたが、明治政府の美術政策のもとで西洋式の油彩(洋画)や新たに体系化された日本画が制度の支えを得るなか、地歩を失いつつあった。京都を中心に、日本南画協会は南画家を結集し、その復興を促し、旧来の文人画の語法を近代の好みに合わせようと苦心する多くの実作者に、発表と互いの支えの場を与えようとした。日本南画協会は、大正期の1921年に三井飯山・河野秋邨・小室翠雲・池田桂仙・水田竹圃・矢野橋村らが興し、しばしば先の協会の南画復興の旨を二十世紀へ継ぐと評される日本南画院とは、連なりつつも別の団体である。以上の創立の事実を超える、正確な創立日・会員・出品歴・解散などの機関の記録は薄く、資料間で一貫して裏づけられないため、本項は暫定とすべきである。
日本南画協会から広がる系譜
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