ArtNote/作家/新興大和絵会
ARTIST

新興大和絵会

日本 出身日本

新興大和絵会は個人ではなく、大正・昭和初期に東京で活動した画家のグループである。1921年(大正10)、東京美術学校で大和絵(古典的な日本の絵画)の指導的な存在だった松岡映丘(1881–1938)に学んだ若い日本画家たちが興し、映丘が顧問・導き手を務めた。会は、大和絵の古典的で装飾的な語法に現代の感覚を合わせて、群青や緑青などの岩絵具を豊かに用いた色鮮やかな作を作り、大和絵の伝統を甦らせ近代化しようとした。会員は合同で出品し、大和絵の構図に根ざした風景・人物表現を共同で探った。目立った参加者に、1923年に東京美術学校の日本画科を首席で出て加わり、のちに昭和を代表する日本画家の一人となった山口蓬春がおり、会に在った年月はその円熟の様式の形成期と目される。映丘の圏に連なる岩田正巳ら、この時期の会の風景中心の活動に連なる作家もいる。新興大和絵会は1931年(昭和6)に解散し、精神のうえでは六潮会などの後のグループに受け継がれた。その十年の活動は、古典の大和絵が近代の観客に向けて再解釈された一つの道を示す、近代日本画史の重要な一齣とされる。集団であるため、生没年・修学・個人の受賞などの伝記の欄は、会そのものではなく個々の会員にあてはまる。

新興大和絵会から広がる系譜

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