ArtNote/作家/愛美社
ARTIST

愛美社

日本 出身日本

愛美社は個人ではなく、1917年に興った、愛知県知多半島あたりで活動した洋画のグループである。名古屋生まれで東京高等工業学校に学び、1914年に郷里の知多郡古見に戻った油彩画家・大澤鉦一郎が興した。1917年、岸田劉生が率いる東京の前衛グループ・草土社が名古屋で展覧会を開き、幾度も足を運んで深く感銘を受けた大澤(その日記に記される)が、同年、宮脇晴のほか、萬代恒・後藤茂・山田睦三郎・藤井時夫・森敬之助ら地元の七人の画家とともに愛美社を興した。おおむね1920年代前半まで知多の地で活動し、会員は、デューラーに影響された草土社の強い写実に直に触発された手法で、風景や村の暮らし・地元の娘を描き、大正期のこの運動の名古屋・知多での重要な地域の分流をなした。その活動と草土社との関係は、大澤鉦一郎と岸田劉生をめぐる「愛美社と草土社の時代」の特別展や、愛美社の時期に焦点をあてた宮脇晴の生誕100年の刊行物など、回顧の展覧会の主題ともなった。全国規模ではなく地域に根ざした短命のグループで、集団であるため個人の生没年・受賞はあてはまらず、本項は結成・会員・作風の連なりについて確認できる範囲にとどめる。

美術運動

草土社系
大正

草土社の写実に連なる名古屋・知多の洋画

関連の深い作家

大澤鉦一郎
1893–1973
愛美社を興した洋画家
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