ArtNote/作家/山樹社
ARTIST

山樹社

日本 出身日本

山樹社は個人ではなく、1934年から1938年ごろまで東京で活動した短命の日本画のグループである。1934年6月、1930年の第11回帝展でそれぞれ特選を受けて知り合った三人の若い日本画家——福田豊四郎・小松均・吉岡堅二——が興した。当時の日本画の主流を占めた保守的・アカデミックな傾向に飽き足らず、同世代の前衛の洋画家との接触にも刺激されて、三人は官展の枠を離れて実験的な「試作」を発表する小さな独立の集まりとして山樹社を作った。1934年6月に銀座の松坂屋の画廊で第1回展を開き、三人はそれぞれ約十点の実験作を、統一した様式ではなく各自の方向で自由に出品した。山樹社の活動は1930年代半ばの日本画革新の広い流れに合流し、同じ中核の会員は岩橋英遠らとともに新日本画研究会を組織し、1938年(昭和13)にはこれらの動きが、東京都美術館で大きな公募展を開き戦後の日本画革新の担い手を育んだ、より大きな新美術人協会へとまとまった。山樹社は後継の組織に吸収されるまで短く創立の足場として働いたにすぎず、その創立と第1回展を超える独立の記録は入手できる資料では限られる。

関連の深い作家

福田豊四郎
1904–1970
山樹社の創立者の一人
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