ArtNote/作家/前田金彌
ARTIST

前田金彌

1929 – 日本 出身日本
1850189419381982現在
■ 前田金彌の生涯 1929–2026(存命)

前田金彌(1929年、神奈川県横須賀の公郷町生まれ)は衣裳人形の作り手。衣裳人形は、彫って胡粉で仕上げた頭・手足を、木や藁の胴と組み合わせ、縮緬や金襴の裂で縫った衣裳を着せる伝統の人形である。のちに一家で東京へ移り、東京府立第十一中学を経て医学を学んだ。人生の転機は、衣裳人形で重要無形文化財保持者(人間国宝)となった野口園生(1907–1996)の作品展に出会ったことで、その人形に深く感銘を受けて医学を捨て、野口に弟子入りした。以後、およそ六十年を人形づくりに捧げた。2012年から約四十年前(1970年代初め頃)に鎌倉へ移り、のちに極楽寺の一帯に住んで、地元の伝統工芸の界隈で活動し、日本工芸会東日本支部の神奈川研究会の副会長を務めた。日本伝統工芸展を主催する日本工芸会の正会員・特待者だった。東京・銀座の和光ホール(セイコーハウスホール)で人形の個展を折々に開き、2011年には82歳で第8回展を開いて、東日本大震災の被災者の慰霊を祈る『やすらけく』を含む約30点を並べた。2012年12月、83歳のときにも展覧会と報道の特集があった。没を確かに示す記録は見当たらない。

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